画家、政田武史が”まさだ たけし”として初めての絵本が発売されました。

政田はこれまで現代美術の画家として国際的な舞台で様々な作品の発表を行ってきました。
初期の作品では、特に幼少期に本・映画・テレビなどから受けた影響やトラウマを絵画にして発表することで、多くの同世代から高い反響と支持を得ることとなりました。

そして近年、特にコロナ禍、行動の自粛など社会的な制約が厳しい頃、政田はアトリエの窓から見る人々のいなくなった空っぽの都市の風景から、これまで強く意識することのなかった人々のつながりや日常、場所性などを意識するようになったといいます。

近年の絵画には様々な生物やモノ、または特別な場所や空間が描かれています。それらは政田が、幼少期の影響やトラウマを超えるために描かれた初期の作品と同様に当時、疫病で変わり果てた社会生活に逆らうように描かれました。

政田の絵画に描かれる沢山の生物やモノそして濃密な空間は多くのストーリーや背景、それぞれの関係性を想起させます。作家が何かを変えようと制作することと同様に、それらは我々の想像力を喚起させる力を持ち、私たちの視野を押し広げてくれるのです。

本展覧会では、これまで絵画として制作してきたスタイルとは違い、新しい試みとして、36ページの絵本として作品を発表いたします。発案から完成まで２年近く要しましたが、油絵から水彩画へ表現方法を変更したり、様々な試みがなされています。

絵本が発売される4月19日から5月24日の約１ヶ月間、原画やアイディアスケッチの展示やキャラクターの彫刻など、世界観を楽しんでもらえる展覧会をgallery AISHOにて同時に開催しています。

絵本ならびに関連グッズも展覧会場または、以下で販売していますのでお気軽のお問合せください。